ボクのマンションの隣に住んでいるお姉さんは、いつも決まった時間に近くのスーパーで買い物をしていて、窓越しにボクはその姿を見ながら、仕事から帰宅するのが日課でした。ある日、そのスーパーで買い物をしていると、レジでお姉さんと出くわしました。微笑みながら軽く会釈してくれたお姉さんの髪からは、甘いシトラスの香りがしていました。「今日はカレーを作るんです」笑顔で応えてくれたお姉さん。一緒にマンションまで戻ると「カレー、お裾分けしますね」と微笑んでくれました。ボクは自宅のドアを閉めると、胸が締め付けられるような気持ちになりました。
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